創作
ju-ve.hatenablog.com
板張りの廊下を真っ直ぐに進む。柔道場とは丁度東西の反対側に体育倉庫がある。取りあえず体育倉庫に避難しようとして、私は立ち止まった。こんな状況で止まるなんて、危険きわまりない行為かもしれない。でも私にも思うところがあったのだ。
木を隠すなら森の中、という格言がある。この言葉の意味するところが、もし何かを隠すときには、似たようなものの中に隠せというのならば、「女子高生を隠すときは、朝のホームルーム前の教室に隠せ」と言うことになるだろうか。
――何か布団が重いな―― 半分夢心地の中にいた僕はそう思った。昨日の夜、布団を二枚かけたっけ? 夢の中で一瞬考え込んだ後、こう結論づけた、 「二度寝しよう」
一、 日下部涼太<くさかべ・りょうた>はクラブハウスを出て、空を見上げる。はるか頭上、視界の彼方は灰色の雲によって覆い尽くされていた。 まるで涼太の今の心境を、そのまま写しこんだような空模様だった。 随分と肌寒い。最近、急に冷え込んできたような…
一、 出ない出ない出ない。 自室のフローリングを芋虫のように転げまわっても、ヘビメタみたいにヘッドバンギングしても、上半身裸で窓から「あんどろぎゃのーす!!」と叫んでみても出てこない。おっと、俺は別に変なクスリをやってるわけではないぞ。その…
「話ってなに?」 クラス委員長の西沢美樹はやってくるなり、そう訊いた。 俺が西沢を呼び出したのは、俺が普段、勉学に励んでいる二年五組の教室。放課後なので俺と西沢以外、人っ子一人いない。 なぜ、俺こと木下洋介が西沢を呼び出したかというと、俺が西…
覗きこんでいたのは中年の車掌だった。「お客さん、鮎妻駅は次ですよ」 四十代中頃といったところだろうか、角ばった顔をした男だった。逆光の中で、その四角い輪郭がくっきりとした長方形を形作っていた。 その後ろに見えるのは、上からダラリと垂れ下がる…
「美味しい!!」 網の上のタン塩を口に運ぶとミチルは感嘆の声を上げた。 「やっぱり焼肉って最高~ 特に他人の奢りで食べるタン塩は」 そう言って意地悪そうに俺のほうをちらりと見る。
「アキラ、あんたいい加減にしなさいよ」 私は布団を頭から被った幼馴染にそう言った。
タイトルの通り。 いっていうか、僕がブログを始めた理由なんですけど、
伏線とは一体何か!? どーも、ゆーべです。 「伏線」という言葉を聞いたことがあると思う。 マンガやアニメ、映画好きな人にはおなじみの言葉だ。 (ちなみに、よく伏線を「張る」というけれど、正しくは「伏線を敷く」らしい)