ゆーべの創作ブログ

マンガ、アニメ、ラノベ、その他創作についての徒然日記でやんす

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一次創作

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短編・掌編小説

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火の七日間 その2

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火の七日間 その1

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行け! スミレ山高校女子サッカー部!⑤

行け! スミレ山高校女子サッカー部!の5話目です。

行け! スミレ山高校女子サッカー部!④

行け! スミレ山高校女子サッカー部の4話目です。

行け! スミレ山高校女子サッカー部!③

行け! スミレ山高校女子サッカー部!の3話目です。

9月8日(土) 文化祭

「ねぇナナミ。メニュー表これでいい?」 クラスメイトのミキが手にかざしているのは、模擬店の店頭に掲げるメニュー表だった。 『焼きそば大 350円 中 250円 小 150円』 と書かれていて、周りには焼きそばを擬人化したイラスト。その他、星やら地球やら流行…

9月7日(金)⑯ 終焉

弦から指を離す。射法八節の七つ目、いわゆる【離れ】というものだ。 矢は弧を描きながら飛んでいく。山鰐の元にたどり着くまでにどれくらいの時間がかかっただろうか。実際の時間は二秒もかかっていないだろうが、私にはそれが一時間にも二時間にも感じられ…

9月7日(金)⑮ 乙矢

体育倉庫と西校舎の間。丁度中庭へと続く道。そこに陣取ることにした。 校舎の入り口では、ジュンとチカゲちゃんが心配そうな顔をしていた。二人とも疲労からか、階段に腰を下ろしていた。 「ナナミさん……」 「ナナミン……」 そんなに心配そうな顔をしないで…

9月7日(金)⑭ 風月丸vs山鰐

私は二本目の矢を手に取った。 さっきと同じように、両足を肩幅より気持ち広くとる。五秒かけて息を吸い、同じ時間をかけて息を吐く。 「ナナミン! 落ち着け! 肩の力を抜け!」

9月7日(金)⑬ 早矢

えーと赤いボタンね。これを押してメニューを……。 「出たわ!」 『次に【妖怪探査モード】と言う項目があるので、それを選んで決定ボタンを押してください!』 チカゲちゃんの言うとおりにボタンを押してゆく。すると……。

9月7日(金)⑫ 体育倉庫からの脱出

窓を開け、外を見渡す。暗い倉庫の中にいたせいか、陽の光が目に眩しい。目の前にはグラウンドが広がっている。周りに設置された模擬店もそのままだ。

9月7日(金)⑪ ナナミの決意

『ナナミさん、本気ですか!?』 マイクの向こうからはほとんど悲鳴のような声が聞こえた。 「本気も本気、大本気よ」

9月7日(金)⑩ 秘密兵器

「チカゲちゃん? 無事だったの?」 私は端末に向かって叫んだが、スピーカーからは相変わらず『ナナミさん、聞こえたら応答してください!』という声しか聞こえない。どうやらこちら側からなんらかの操作をしなければ、私の声は向こうには届かないらしい。

9月7日(金)⑨ 聞こえてきたその声は

兎にも角にも、このままおとなしく山鰐に食われてやる謂われはない。 私は首に巻き付いていた触手を力任せにはぎ取る。ヌラヌラした体液で手が滑る。正直言って気持ち悪い。

9月7日(金)⑧ 窮地

板張りの廊下を真っ直ぐに進む。柔道場とは丁度東西の反対側に体育倉庫がある。取りあえず体育倉庫に避難しようとして、私は立ち止まった。こんな状況で止まるなんて、危険きわまりない行為かもしれない。でも私にも思うところがあったのだ。

9月7日(金)⑦ 探索

ホールの反対側にもうひとつ出入り口が見えた。 「あそこから出たら、武道場まですぐだぜ」 私たちは足早に歩を進める。

9月7日(金)⑥ 囮

してはいけないと思いつつ、後ろを振り返ってしまう。何かに追われているとき、振り返るという行為は最悪の悪手だ、話しをどこかで聞いた。しかし、自分を追ってきているものが、どれだけの距離にいるのかを知りたいと思うのは、生物としての本能ではないだ…

9月7日(金)⑤ 撤退

チカゲちゃんだった。チカゲちゃんのその意外な一言に、私とジュンは同時に退魔師の少女に視線を向ける。

9月7日(金)④ 襲撃

最初は雷でも落ちたのかと思った。それくらいの衝撃音だった。

9月7日(金)③ チカゲの作戦

「では、これからの作戦を言います」 チカゲちゃんが改まって話し始めた。 「これからやるのは、釣りです」 「釣り?」 私とジュンの声が見事にハモった。

9月7日(金)② 真夜中の訪問者

窓の外に写る正体不明の光、謎の明滅。 これは『目』だ。

9月7日(金)① 夢

一、 ……夢を見た。 周りは青、青、青。 右を見ようと左を見ようと、上を見ても下を見ても、目に入ってくるのは青に塗りつぶされた景色ばかりだった。

9月6日(木)⑨ ささやかな晩餐

ジュンが最初に向かったのは、体育倉庫に併設されている部室棟、その片隅にある空手部の部室だった。 そこの男子更衣室の中に入っていったかと思うと、一分も経たないウチに、何かを手に出てきたのだった。ステンレス製の鍋だった。

9月6日(木)⑧ 作戦開始

「では今夜中にやっておくべきことを言います」 チカゲちゃんのその言に私は頷いた。 「えー今からやんのかよ。もう九時半まわってるじゃん」 ジュンが渋る。そんな空手少女を私はたしなめる。

9月6日(木)⑦ 体育倉庫への潜入

学校にはものの十分足らずで到着した。チカゲちゃんに校門のすぐそばで停まってもらう。そして改めて我が校を見上げる。 校門にはアーチが据え付けられていて、そこには「第80回 菊川高校文化祭」の文字が踊っている。

9月6日(木)⑥ 集合

壁の時計はもうすぐ四時四十五分になろうとしていた。 ジュン、チカゲちゃんとの待ち合わせの時間まであと十五分。まだ約束の時間にはなっていない。とはいうものの、なんとなく落ち着かない。それは私が学校に巣くう妖怪を退治するという特殊な使命を背負っ…